健康診断で受けるべき項目・受けなくてもよい項目
日本人の死因は、がん、心筋梗塞、肺炎、脳卒中の順に多いらしい。
食事と検査が肝心。
早期発見で予防、治療が可能なことも多い。
特に受けるべき検査項目と、あてにならない項目がある。
参照したのは、糖尿病専門医の牧田善二「人間ドックの9割は間違い」。
胸部・腹部CT検査
胸部・腹部CT検査で、消化器以外の多くのがんの早期発見。心筋梗塞の対策。
多少の被曝はあるが、冠動脈CT検査で心臓血管の状態を。
膵臓がんだけならMRCP検査でも。
乳腺MRI検査を追加すれば、乳がんの早期発見も。
胸部X線検査、腹部超音波検査、マンモグラフィは、早期発見にはつながりにくい。
胸部X線検査は被曝あり、心肥大の兆候は見つかる可能性あり。
腹部超音波検査は被曝なし、膵臓がんや胆管がん、卵巣がんなどの早期発見は難しい。
マンモグラフィは乳腺が発達している若い女性の乳がんの早期発見に向かない。
胃部・大腸内視鏡検査
胃部・大腸内視鏡検査で、消化器のがんの早期発見。
その場での切除も可能。
大腸は内視鏡より負担の少ないCT検査もある。
胃部X線バリウム検査、便潜血検査は、早期発見にはつながりにくい。
胃部X線バリウム検査は被曝かなりあり。
便潜血は被曝なし、痔疾は見つかるが大腸がんの早期発見は難しい。
頭部MRI検査
頭部MRI検査で、脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)、脳腫瘍の対策。
VSRAD解析を追加すれば、海馬萎縮度(認知症)の早期発見も。
腫瘍マーカー
PSA検査で前立腺がんの早期発見。
他の腫瘍マーカーは、がんの進行状態の把握には有効だが、早期発見にはつながりにくい。
血液検査・尿検査
HbA1c値で糖尿病の予防。
LDLコレステロール値で動脈硬化の予防。
空腹時血糖値や中性脂肪値は、食事内容によってブレやすい。
血圧
自宅で毎日測る方が正確に把握できる。
子宮頸部細胞診
子宮頸部細胞診で、子宮頸がんの早期発見。
骨盤MRI検査
骨盤MRI検査で、子宮がん、卵巣がんの早期発見。